飲食店の開業に必要な資格と経営に有利な資格

経営 開業・起業

飲食店開業に必要な「2つの資格」と経営に有利な資格一覧

2022年4月15日

飲食店を開業して営業を行うには、営業許可が必要です。

飲食店が営業許可をもらうには「食品衛生責任者」「防火管理者」の2つの資格が必要になります。

ここでは、飲食店の開業に必要な、「食品衛生責任者」と「防火管理者」について、その制度や資格の取り方などわかりやすく解説していきます。

また、これから飲食店を経営していく上で、他店と差別化がはかれる「おすすめ資格」も紹介しますので参考にして下さい。

 

 

飲食店開業に必要な2つの資格

 

飲食店開業に必要な資格は調理師免許だと思われがちですが、実は飲食店を開業するのに調理師免許は必要ありません。

飲食店の開業許可をもらうために必要な資格は、

「食品衛生責任者」
「防火管理者」


この2つのみです。

もっと言えば客席が30名未満の小さなお店であれば、「食品衛生責任者」だけあれば飲食店を開業することができます。

 

食品衛生責任者【資格の内容と取り方】

食品衛生責任者とは

「食品衛生責任者」とは、食品を製造・販売したりする場合に必要な資格です。
飲食店を経営する場合、最低でも食品衛生責任者を1店舗に1人選任することが義務付けられています。
ようは、「その店の食品の衛生管理に関する責任者」です。

 

注意

よく似た名前の資格で「食品衛生管理者」がありますが、これは特に衛生上の考慮を必要とする特定の食品を扱う場合に必要な、難しい国家資格です。
普通の飲食店であれば「食品衛生管理者」はまず必要ない資格なので間違えないでくださいね。

 

取得できる人

食品衛生責任者は「17歳以上(高校生が駄目な地域もあります)」であれば誰でもとることができます。
実際に私も持っています。

 

取得方法

食品衛生責任者養成講習会を受講すれば取得できます。

 

講習期間

食品衛生責任者は講習会を受講するだけなので一日で取ることができます。

 

受講内容

科目 受講時間
食品衛生学 2時間30分
公衆衛生学 30分
食品衛生学 3時間(小テスト含む)

最後のテストは、講義を聞いてれば誰でも受かる数分のテストですので安心してください。
資格の取得率はほぼ100%で、多分テストに落とされた人はいないと思います。

 

費用

12,000円(東京都)
ただし、地域によって若干の差があるようです。

 

受講方法

各都道府県の食品衛生協会に事前予約が必要です。
電話・FAX・インターネット・窓口などで申し込みます。
後日、受講日までに「受講票」が送られてきますので、当日会場に持参すればOKです。

全国の食品衛生協会の連絡先はこちらです。

 

受講場所

地域によって様々ですので、上記の食品衛生協会のホームページで確認してください。

 

 

防火管理者【資格の内容と取り方】

防火管理者とは

「防火管理者」とは、防火の管理を行う責任者の資格です。
30人以上が収容できる飲食店を経営する場合に、消防法で選任が義務づけられています。
なのでごく小さなお店を経営する場合では必要ありません。

30人以上収容できて、店舗の床面積が
300㎡以上の場合 = 「甲種防火管理者」
300㎡未満の場合 = 「乙種防火管理者または甲種防火管理者」
が必要になります。

 

取得できる人

「日本語を理解できる中学卒業程度以上の学力を有するもの」となっているので、成人であればほぼ大丈夫かと思います。

 

取得方法

防火管理講習を受講すれば取得できます。

 

講習期間

甲種防火管理者は2日間、乙種防火管理者は1日で取ることができます。

 

受講内容

講習種別 講習時間 講習内容
甲種新規講習 おおむね10時間
(2日間講習)
防火管理の意義及び制度、火気管理、施設・設備の維持管理、防火管理に係る訓練及び教育、防火管理に係る消防計画など
乙種講習 おおむね5時間
(1日間講習)
甲種の講習事項のうち、基礎的な知識及び技能

 

費用

甲種講習:8,000円
乙種講習:7,000円

 

受講方法

日本防火・防災協会のホームページから、インターネット・FAXで受講予約ができます。
受講票などはありませんので当日会場に
・顔写真つき本人確認書類
・筆記用具
を持っていけばOKです。

日本防火・防災協会の申込ページはこちらです。

 

受講場所

地域によって様々ですので、上記の日本防火・防災協会のホームページで確認してください。

 

飲食店開業に必要な2つの資格まとめ

「食品衛生責任者」と「防火管理者」についてまとめると次の表になります。

  資格 食品衛生責任者 防火管理者
甲種防火管理者 乙種防火管理者
(300㎡以上) (300㎡未満)
取得資格 17歳以上
(高校生不可の地域あり)
日本語を理解できる中学卒業程度以上の学力を有するもの
取得方法 講習受講 講習受講 講習受講
講習期間 1日 2日 1日
講習費用
(地域によって違いあり)
10,000円 8,000円 7,000円
受講内容 食品衛生学 2時間30分
公衆衛生学 30分
食品衛生学 3時間(テスト含む)
防火管理の意義及び制度、火気管理、施設・設備の維持管理、防火管理に係る訓練及び教育、防火管理に係る消防計画など 甲種防火管理者の講習事項のうち、基礎的な知識及び技能

 

注意

「食品衛生責任者」の資格は、人口の多い地域では受講予約が1ヶ月以上満席のところもあるようです!
開業届と同時に提出できるように、早めに受講されることをおすすめいたします。

どちらの資格も講習を真面目に受ければ、かならず取得できる資格ですので頑張って下さいね。

 

開業届の書き方についてはこちらの記事を参考にしてください↓↓↓

 

飲食店の経営に有利な資格12選

飲食店を経営する上で、持っておくと他店との差別化やお客様へのアピールになる「有利な資格」を紹介します。

 

料理に関する資格5選

 

・調理師
誰もが知ってる国家資格。
「名称独占資格」なので調理師を名乗ってよいのは調理師免許を取得した人だけです。
調理師の養成施設を卒業するか、2年以上の実務経験を経て試験に合格するなどして資格を取得できます。

 

・ふぐ調理師
ふぐを調理で扱うことのできる資格です。
「業務独占資格」なので、有資格者以外は業務を行えません。
受験資格は、前述の「調理師」免許プラス2年以上の調理業務経験となっていおり、調理師試験の学科と実技に合格して実務経験を経て「ふぐ調理師」になれます。

 

・製菓衛生師
パティシエの知識や技術を証明するお菓子に特化した国家資格です。
調理師同様、「名称独占資格」となっています。
都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶか、現場経験を2年以上積むことで受験資格を得られます。

 

・栄養士・栄養管理士
一般的な栄養指導や給食管理ができる資格です。
都道府県知事免許の「栄養士」と、国家資格の「管理栄養士」があります。
管理栄養士は、栄養士の業務に加え、病院や特定保健指導での栄養指導や給食の管理指導を行うことができます。

 

・野菜ソムリエ
日本野菜ソムリエ協会が認定する野菜のスペシャリストの民間資格です。
野菜ソムリエの必須カリキュラムを受講して、筆記試験に合格すれば資格を取得できます。
比較的、名前が知られている資格でもあるのでお客様へのアピールになるかと思います。

 

 

お酒に関する資格5選

 

・ソムリエ
日本ソムリエ協会が認定する民間資格です
職業としてのソムリエはアルコール飲料を提供するホールスタッフのことを指します。
受験するのに3年(日本ソムリエ協会の正会員は2年)の関連職種実務経験と現職であることが必要です。
試験内容は一次試験から三次試験まであり、「筆記」「テイスティングと論述」「サービス実技」が審査されます。
資格の名前は誰もが知るところですので、取得できればお店やお客様へのアピールになるかと思います。

 

・ワインエキスパート
ソムリエ同様、日本ソムリエ協会が認定す民間資格です。
満20歳以上であれば誰でも受験できます。
試験の形式や難易度は「ソムリエ」とほぼ同等です。
ソムリエの受験資格がない方は、まず先に「ワインエキスパート」を取ってもよいかと思います。

 

・ビアテイスター
日本地ビール協会が認定する民間資格です。
テイスティングでによってビールの出来の良し悪しを客観的に鑑定し、その理由を理論的に説明できる人を証明する資格です。
筆記試験(55問)とテイスティング(6問)の試験が行われます。
受験資格を得るために日本地ビール協会の会員になる必要があります。

 

・唎酒(ききさけ)師
NPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)認定する民間資格です。
日本酒のスペシャリストで弊社の従業員も取得しています。
養成講座を受けて、筆記とテイスティングの認定試験を合格すると資格を取得できます。
通信コース(全6回)もあり、添削問題さえちゃんと提出すれば試験無しでも資格が認定されます。

 

・焼酎アドバイザー
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会が認定する民間資格です。
ソムリエや利き酒師のように、焼酎に特化したスペシャリストです。
通信コース、会場受講、在宅受講の3つお方法があります。
通信コースでは全3回の添削問題さえちゃんと提出すれば試験無しでも資格が認定されます。

 

 

接客や企画に関する資格2選

・レストランサービス技能士
一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会が認定する民間資格です。
ホールスタッフなど食事や飲料に関するサービスのスペシャリストとしての技能を認定する資格です。
試験は1級から3級まであり、試験内容は学科と実技からなります。

 

・フードコーディネーター
日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格です。
新しい食の「ブランド」「トレンド」を創る 食の「開発」「演出」「運営」のクリエーターを証する資格です。
試験は1級から3級まであり、3級であれば通信講座や独学でも十分取得できる資格です。

 

 

 

ぺぺきよ
以上、「飲食店開業に必要な2つの資格」「飲食店の経営に有利な資格」について解説しました。

 

飲食店の経営に有利な資格は、それを取っただけでは意味がないので、その知識を活かしてサービスを充実させたり、「利き酒師が選んだこだわりのご当地日本酒3選!」など、お客様にアピールしていくことも大事です。
自分の店の武器になりそうな資格があれば、頑張って取ってみるのもいいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

あわせてどうぞ
飲食店開業までの流れ
飲食店を開業するまでの流れ【準備に必要な18項目】

  飲食店を開業するには、やらなければならない事がいっぱいあってたいへんですよね。 私は今までカフェレストランや居酒屋など、5店舗の飲食店開業にたずさわりましたが、どの店も開業は大変でした。 ...

続きを見る

 

  • この記事を書いた人

ぺぺきよ

飲食業の中の人を10年。47歳おじさんブロガー。 PC販売員2年→税理士事務所6年→医療機関6年→公認会計事務所4年→現在は法人(飲食業)の総務経理10年目。 同い年のネイリストと昨年結婚。 ハチワレの「ペロ」を溺愛。

-経営, 開業・起業