この記事は、
事務職で働いている、または働こうとしている方に向けて、人気資格の「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」についてまとめた記事です。
MOSってなんなの?
WordやExcelなどマイクロソフトオフィスのスキルを証明する国際資格です。
正式名称はマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(略してMOS)と言います。
年代的には20代・30代で取得される方が多く、事務で働いている方やこれから働こうとしてる方には人気の資格です。
パソコンを利用した資格の中では代表的な資格といっても過言ではないでしょう。
私はマイクロソフトオフィスを利用していない会社を知らないです
MOSを取るメリットとしては次のような事があげられます。
- マイクロソフトオフィス(以下オフィス)が使える事を証明できる
- 取得難易度が低い(裏を返せば差別化しづらい)
- 就職、転職の際に履歴書にアピールできる
- オフィスを使う仕事の効率化(時短)に繋がる
試験科目と受験料
試験科目と受験料は次のとおりです。
(学生は受験料について2,000円の学割使えます。)
試験科目 | バージョン | |
一般レベル(スペシャリスト) | 上級レベル(エキスパート) | |
Word ワード (文書作成ソフト) | Word 365&2019 受験料:10,780円 | Word 365&2019 エキスパート 受験料:12,980円 |
Word 2016 受験料:10,780円 | Word 2016 エキスパート 受験料:12,980円 | |
Word 2013 受験料:10,780円 | Word 2013 エキスパート (Part1と2の両方受験が必要) 受験料:10,780円×2回 | |
Excel エクセル (表計算ソフト) | Excel 365&2019 受験料:10,780円 | Excel 365&2019 エキスパート 受験料:12,980円 |
Excel 2016 受験料:10,780円 | Excel 2016 エキスパート 受験料:12,980円 | |
Excel 2013 受験料:10,780円 | Excel 2013 エキスパート (Part1と2の両方受験が必要) 受験料:10,780円×2回 | |
PowerPoint パワーポイント (プレゼンテーション ソフト) | PowerPoint 365&2019 受験料:10,780円 | |
PowerPoint 2016 受験料:10,780円 | ||
PowerPoint 2013 受験料:10,780円 | ||
Access アクセス (データベース管理ソフト) | ― | Access 365&2019 エキスパート 受験料:12,980円 |
Access 2016 受験料:10,780円 | ||
Access 2013 受験料:10,780円 | ||
Outlook アウトルック (電子メール・情報管理ソフト) | Outlook 365&2019 受験料:10,780円 | |
Outlook 2016 受験料:10,780円 | ||
Outlook 2013 受験料:10,780円 |
MOS公式ページより引用
試験時間と問題数
全ての試験科目において、試験時間は50分になります。
問題数は試験日にもよりますが大体30~40問前後の出題です。
試験内容(難易度)
WordとExcelの試験で求められる内容や難易度は、公式ページによると次のとおりです。
試験科目 | 一般レベル | 上級レベル(エキスパート) |
---|---|---|
Word (文書作成ソフト) | 文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 | タイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
Excel (表計算ソフト) | 数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 | ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方 |
MOS公式ページより引用
受験資格
特にありません。年齢・国籍を問わずどなたでも受験できます。
(未成年の場合は保護者の同意が必要)
合格率(独学でも受かるの?)
合格率についてMOS公式からの発表はありません。
一般的には1,000点満点中700点以上が合格ラインの目安と言われてます。
資格スクールなどの情報によると、合格率は独学の人も入れて「一般レベル」は80%、「上級者レベル」は60%といわれています。
10人受けたら8人ぐらいは受かる資格なので、非常に難易度の低い資格です。
独学でも十分取得しやすい資格といえますね
なお「合否結果」は試験終了後、パソコンの画面に得点と合否が表示されますので、受験当日にわかるようになっています。
合格したらその日から履歴書に書いてもオッケーです。
受験方法
受験方法には「全国一斉試験」と「随時試験」があります。
どちらを選んでも試験の内容や受験料は同じです。
「全国一斉試験」はお住いの都道府県によって会場がなかったりするので、その場合は「随時試験」で会場を探すことになりますね。
全国一斉試験 | 随時試験 | |
---|---|---|
試験実施日時 | 毎月1回~2回 | 各試験会場が設定した日程 ほぼ毎日試験を開催しています |
試験会場 | 全国の一斉試験実施会場より選択 | 全国約1700の試験会場より選択 |
申込み方法 | 試験日の約1ヶ月~1ヶ月半前から申込み開始 ●インターネット申込(クレジットカード) | 試験会場へ直接申し込み |
MOS公式ページより引用
勉強方法
受験勉強は次の順序で行えばいいと思います。
- 受験する資格の種類を選ぶ
- パソコンで勉強できる環境を作る。
- 参考書を選択する。
- 参考書を見ながらパソコンで勉強
受験する資格の種類を選ぶ
まずは受験する資格の種類を選びましょう。
何を選んでいいかわからない人は、一般レベルの「Excel 365&2019」を選んでおけば間違いないです。
事務職で必須のPCスキルといえばExcel(表計算)です。
実務で一番扱うオフィスアプリがExcelだという企業は非常に多いと思います。
パソコンで勉強できる環境を作る
エクセルを実際に触らずに、参考書だけで勉強するのは非常に難しいと思います。
実際の試験もパソコンを操作します
自宅や会社などでオフィスを使える人はいいですが、パソコンを持ってない人は買ってもらうしかありません。
それでもどうしてもその環境が作れない人は、スクールなどに通うことをおすすめします。
参考書を選択する
基本、独学でも参考書を買って勉強をすれば受かります。
参考書はMOS公式からも紹介がでています。
MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター) [ 富士通エフ・オー・エム(FOM出版) ]
MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター) [ 富士通エフ・オー・エム(FOM出版) ]
ただし、
- マイクロソフトオフィスを触ったことがない。
- パソコンが苦手
このような全くの初心者の方は、独学での学習自体が難しいと思われますのでスクールや通信受講をおすすめします。
参考書を見ながらパソコンで勉強
合格に必要な時間は「一般レベル」受験の場合、
- 全くの初心者で60~80時間、
- Word・Excelを使ったことのある人で40~60時間程
といわれてます。
2ヶ月の間、1日1時間くらい勉強すれば初心者でも十分合格レベルに達する事のできる資格です。
オンラインのパソコン教室を利用する方法もあり
もっと効率的に学習をして時間を短縮したい人はパソコン教室に通うというのにありだと思います。
パソコン教室を利用することのメリットは、効率よく学習ができるというのもありますし、勉強時間をスケジューリングしてくれるので、独学と比べて迷いなく学習に取り組むことができることです。
オンラインなので好きな時間に勉強できますね!
「MOS試験対策講座」のあるオンラインパソコン教室はこちら
まとめ
MOSは比較的難易度の低い資格です。
その分、大きく差別化がはかれるような資格ではないですが、履歴書に書くだけで「一通りパソコンが使える人」というアピールになります。
受験費用が高いのが唯一の難点ですが、事務職への転職などを考えてる方は取っておいて損のない資格といえます。
特に事務未経験の方は、履歴書にこの資格があると大きなアピールに繋がります。
また、普段、実務でオフィスを使っている人にも、実用的かつ効率的な操作スキルが身につくのでおすすめの資格です。
これを機会に勉強してみてはいかがでしょうか?
プロフィール
- アラフィフおじさんブロガー
- 同い年のネイリストと46歳で結婚
- ハチワレ猫の「ぺろ」が大好き
- 会計関連の仕事を26年
- 趣味はキャンプとブログ